Panama Canal

Blog

2025年11月にとある船で、Supernumeraryとして乗船し、Panama運河を大西洋側から太平洋側まで通過してきたので、備忘録かねて運河通航記を記します。
以前Panama運河を通過したのは、確か2002年に太平洋側から大西洋側に練習船乗組員として通過した経験があります。2002年当時は、新パナマ運河は存在していませんでした。以下写真は20数年前にPanama運河Transitした際の写真です。

2002年練習船(青雲丸) / Pedro Miguel Locks

今回は、Panama Canal Expanded Locks (新パナマ運河)をAgua Clara Locks から Cocoli LocksまでのTransitでした。

Guide to the PanamaCanalより引用 (ISBN :978-84-8003-596-5)

Panama Cancel Expanded Locks (新パナマ運河)

海上貨物輸送量の増加により、Panama運河拡張の需要が増し、2006年10月に実施された、国民投票で運河拡張Projectの実行が決まりました。

環境及び経済的なAssessmentを経て、El Grupo Unidos por el canal, S.A. と呼ばれるConsortiumに対して、設計及び施工に関する発注が、ACP(Autoridad del Canal de Panamá / パナマ運河庁)よりなされました。

ちなみにConsortium企業をChatGPTで調べてみたところ、以下の企業です。

  • Sacyr(スペイン)/ コンソーシアム リーダー / 出資比率:約48% / 土木工事全体の統括
  • Salini Impregilo (現:Webuild)(イタリア) / 出資比率:約27%/ 大型インフラ・ダム・水理構造物の中核技術担当
  • Jan De Nul(ベルギー)/ 出資比率:約18% / 浚渫・基礎・海洋土木工事を担当
  • Constructora Urbana(パナマ)/ 出資比率:約7% / 現地施工・労務・ローカル対応

2007年着工し、本来は2014年に竣工予定でしたが、約20か月の遅れが生じて、2016年6月の竣工、供用開始となりました。

新Lock / 節水

Guide to the PanamaCanalより引用 (ISBN :978-84-8003-596-5)

Panama運河は、各閘門でパナマ運河中央部のGatun Lakeまでの高さまで船のを持ち上げる必要があります。Gatun Lakeの標高は約26mで、各閘門で徐々に標高を上下させます。

閘門の開閉の度に、Gatun Lakeの淡水を太平洋/大西洋に捨てることとなり、Gatun Lakeが渇水となった際は、Panama運河は通航制限となります。実際に2023年の夏に通航量の制限が実施されました。

といっても、Panamaの気候区分は熱帯で、以下のような大雨が結構降ります。

Culebra Cut 付近

かと言って、Gatun Lakeの淡水は貴重な資源であり、また新Lockは大量の淡水を消費するので、運河拡張の際は、以下のような節水対策設備(Basins)が施工されました。

Guide to the PanamaCanalより引用 (ISBN :978-84-8003-596-5)

上記図のChamberに記載されている、”Water from water-saving basins” 部分が旧パナマ運河閘門には無い節水Systemです。Locksの横に、Basinと呼ばれる、巨大なpoolがあり、Basinを介して一部の淡水を出し入れすることにより、Gatun Lakeの淡水消費量を減らす工夫がなされています。

見にくいですが、Basinの写真以下に掲載します。

新Lock通過 (Agua Clara Locks)

大西洋側のAgua Clara Locks 通過の time lapse になりますが、船が登っていく様子がわかると思います。

右側の写真を見ると、大西洋側からから登ってきたことがわかると思います。

Gatun Lake / Cocoli Locks (写真)

Panama運河を通過している最中に、刑務所を見ることができます(笑)

雑感

約20年振りにPanama運河Transitしましたが、やはり海上輸送における重要な運河であることが肌で感じることができました。残念ながら、もうPanama運河を通航する機会に恵まれることは無いと思いますが、今回の経験を普段の仕事にも生かすことができればと思います。

おまけ

おまけ1 (Balboa)

Balboa (Panama City)で下船し、少し時間があったので、ちょっとだけ市内をめぐってみました。移動はUberを使いましたが、一回USD5以下で格安で車移動が可能でした。

旧市街地では歴史を感じ、夜の市内では、派手なbonnet busにびっくりしました。ちなみに派手なbonnet busは20年以上前にもPanamaでも見た記憶があります。

Panamaのビールは、写真右下の二本が有名で、”PANAMA” & “Balboa”です。お店で聞いたところ、Balboaの方が”濃くて、パンチがあっておいしいよ” とおすすめされました。

おまけ2 (NewYork)

帰国便ですが、NewYork経由となり、NewYorkでも少し時間があったので、少しだけ市内をめぐっていました。Uberも使いましたが、NewYorkは物価が高く、Panamaのように格安というわけにはいかず、結構散財しました(笑)

真ん中にSkating Rinkの写真がありますが、Bryant ParkのSkating Rinkです。
筆者ちょっとだけSkateができるので、滑っちゃいました(笑)
NewYorkでSkating、一生に一回の経験かもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました