船の環境負荷

今回は船の環境負荷に関して、プレゼンスライド使って簡単に解説してみます。
プレゼンは英語で書いていますが、私の英語能力は・・・・お察しください。
突っ込みどころ満載の英語ですが、生暖かく見守っていただき、突っ込みはご遠慮いただければ幸いです(笑)

SEEMP ? EEOI?

SEEMP策定 / EEOI監視はMARPOL条約で規則化されております。MARPOL条約は日本語では”1973年の船舶による汚染の防止のための国際条約に関する1978年の議定書”と表現されます。船舶からの海洋環境等の汚染を防止、保護のための条約と思っていただいてOKです。

SEEMPは、 二酸化炭素放出抑制航行手引書 と呼ばれ、各船に備え付けられています。文章はISOチックな記述で、CO2排出量を削減するための、計画、手段、検証、評価の各方法が記されています。

SEEMP内で船からの温室効果ガス排出量を定量的に監視するために、EEOI( エネルギー効率運航指標 )を使用することが明記されています。なんだか難しそうですが、簡単に言うと、「1トンの荷物を1マイル運ぶ際、何トンのCO2を排出?」という数字になります。

重油を燃焼している一般的な主機関を搭載した船の一般的なEEOI数値は上記の表になります。LNG や Methanolの二酸化炭素排出係数が低い燃料を使用している、2元燃料主機関船はさらに低くなります。
EEOIが低いほど、効率よく荷物を運んでいる事になります。30万トンの原油を積載できるVLCC (Very Large Crude Carrier)はかなり数値が低く、効率が良いことがわかりますね。

DWT / Deadweight Tonnage

載貨重量トン数(さいかじゅうりょうトンすう、英語: Deadweight tonnage)は航行中の船の積載量や安全に航行できる積載量を表す単位。船自体の重さは含まれず、貨物や燃料、清水、バラスト水、食料、乗客、乗員などの総重量を示す

Wikipedia

EEOIの計算式ですが、適当に策定してるわけではなく、IMO(国際海事機関)の小委員会で各国の専門家が議論し決まった、計算式になります。

EEOI計算は、手計算で求めているわけではなく、航海および燃料消費データを船-陸で同期を取り、陸側サーバに蓄積されているログブックデーターを、日本海事協会(CLASS NK)のポータルサイトに送信し自動計算しています。船の衛星回線でも今現在は携帯の3G程度の通信速度は出るので、航海データの船陸共有程度であれば、問題なくできます。

CO2削減目標 / 輸送コスト

海運全体のCO2排出量削減目標は、2050年までに2008年比50%削減すると言われています。しかし、環境対応にはどうしてもコストが発生します。
運輸業のコストは消費者にとっては、目に見える、手に取れるものではなく、製品価格に転嫁がしにくいことは、事実です。さらに、通販やデリバリーサービスでは、”送料無料”と宣伝をしないと、消費者が振り向かない現状は問題だと思います。物を運ぶ事にコストが掛かることを、頭の片隅で意識いただければ幸いです。

スライドの最後に、”風任せの場合(帆船)のEEOIは?”と書きましたが、純粋に風だけで船を進め、物を運べば、EEOIは”0″になります。かといって、定時性 / 定航性が保証できない、帆船時代には戻れないですよね。
でも風の力は偉大で、EEOI削減手段の一つとして、風を活用しようとする技術開発は進んでいます。

まじめな解説になってしまいました。今回の本当の目的はWord Press のスライドショー機能のトライアルでした。
駄作プレゼンですが、もし保存したい方は、以下のリンクでPDF形式のスライドをご自由にダウンロードできます。
皆無と思いますが、二次使用もご自由にどーぞ!!

投稿者: Kazuho

外航大型タンカーに乗れば機関長 / 陸にいるときは工務監督。 1979生まれ、北海道小樽市で18才まで育ち、東京商船大学(機関科)に進学。船員教育機関に7年勤め、その後民間船会社に転職。 高校-大学とBoatを漕ぎ続け、今は活動休止中ですが、C級審判としてまれに戸田に出没。 最近は、船に乗る機会もなく、 大型タンカー就航船の修繕 / 新造船仕様検討を主に生業としています。

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