外航船員の連絡手段

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外航船員になってはや1年、訓練所時代は私用連絡手段としては、携帯電話で十分でしたが、外航では全くと行っていいほど、携帯電話は使えません。
じゃあ、どのように、家族や恋人と連絡を取るかというと

①インマルサット
料金がめちゃくちゃ高い、音声&データ通信です。確か一分で350円~600円位だったと思います。あまりにも高いので、緊急時以外はほとんど利用しません。

②ドコモ衛星公衆電話

クレジットカードでかける、公衆電話です。料金は一分40円~50円位です。しかし、日本近海でしか使用できませんが、だいたい台湾、韓国付近までは大丈夫です。安くて、通話品質も高く、よく使っています。

③SMART Link
激安衛星携帯電話です。ACeS(エイシス)- ASIA Cellular Satelliteという衛星を使い、アジアほぼ全域、調子が良ければ中東近辺、オーストラリア付近でも使用ができます。料金は日本固定電話向けだと、500ペソ=12US$でだいたい22分(50円/分)です。

左側写真のSIMカードに500ペソをチャージして、電話を使用します。左写真の灰色の箱が衛星送受信機になっていて、そこにSIMカードをさして使用します。通話品質はいまいちですが、普通に会話する分には問題ありません。チャージ分のカードは船内でフィリピンクルーから購入しています。

④SingTel
2月に約一ヶ月シンガポールにいたので、SingTelのプリペイドSIMカードを買いました。有効期限は約半年で、値段は8S$(500円)で、シンガポールの電話番号が取得できます。身分証明も何もなし、かなりルーズです。SIMカード本体は、ノキア携帯の中に入っています。日本で電源を入れると、ソフトバンクのローミングが入ります。

プリペイドなので、チャージをします。チャージは写真下のTOPUP Cardで裏に書いてある番号を入力して、チャージします。日本固定電話向けだと、20S$(1300円)で約22分(60円/分)です。英語でよければSMSも国際送信できます。
携帯電話なので、陸地が見えるところでしか使用できません。ただ、マラッカ海峡は毎回通るので、マラッカ通狭中に使用できます。カードはシンガポールで食料を積み込む際に業者に私物で注文します。

⑤日本携帯電話会社国際ローミング
作者はauをこよなく愛し、はや12年。機種変更も数知れずしてきました。最近になってやっと国際ローミング対応機種にしています。私のはGSM&CDMAのデュアルローミング対応なので、韓国を含むほぼ全世界でパケットを含むローミングができます。音声はやはり高いので(180~380円/分)、できるだけ使用しないようにしています。メールを主に使っています。ということで、海外でも受信しますので、連絡があれば、携帯にメールしてください。(ただし、海外ローミング中は携帯電話のドメインのみしか受信していません。迷惑メール対策です)

というとで、陸上、俗世間から切り離されている、船員でも、安く日本に電話する方法はあります。前回の乗船中に調べ抜き、安く連絡する方法を開発??しました。

「ところで作者は誰に連絡しているの??」という質問の答えは秘密です。

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